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【声帯溝症・声帯萎縮症】声帯溝症についてのまとめと考察

本記事の内容

声帯溝症という病気のまとめてみました。

実際の経験者の視点よりでの考察となります。

 

声帯溝症と発覚したときのことを
知りたい方という方は下の記事を
よければご覧ください。

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声帯溝症の改善方法・手術【自分用まとめ】
【声帯溝症・声帯萎縮症】自分なりに調べた改善方法のまとめ【参考】声帯溝症(声帯萎縮症)について自分なりに調べた改善方法のまとめとなります。※ただの体験者であり専門家ではないです。...

 

2つ注意点があります。

1.執筆者はただの声帯溝症で悩んだことがある男だということ。
※医療従事者や専門的に研究を行っている人間ではありません。

2.記載する内容は
自分が声帯溝症で手術しようか悩んでいた当時に読み込んだインターネット上の情報や学術論文の情報をもとに作成しています。

なるべく正確な情報を書きますが
人口に対して症例が少ないため、
情報自体が少ないことと
私の理解不足により誤った情報を記載してしまうこともあります。

その点をご理解いただいた上で、
お読みいただければ幸いです。

 

声帯溝症(声帯萎縮症)とは

声帯溝症(声帯萎縮症)は、
文字通り声帯に溝ができる病気です。

一般的な声帯の人と場合とくらべて、
声帯を閉鎖しにくい(声帯閉鎖不全)という現象がおこります。

そして声帯閉鎖不全が起因となり、別の症状が引き起こされることがあります。

 

声帯溝症となる原因

発症には

先天性と後天性の場合があります。

先天性

生まれつき声帯溝症であることがあります。

後天性

声帯まわりの筋肉や脂肪分がやせ細ってしまったときになります。

仕事中はよくしゃべっていた人が、定年退職後にめっきりしゃべらなくなった結果、声帯回りがやせ細ってしまい声帯溝症(声帯萎縮症)となるケースが多いようです。

また、炎症などが原因によって溝ができてしまうこともあるようです。

 

声帯溝症よって起きる症状

個人差もあるため、必ずしも起こるというわけではありませんが

以下の症状が起きることが多いと言われています。

声帯溝症からうける症状
  1. 声帯閉鎖不全
  2. 疲れやすい
  3. 嗄声(かすれ声)
  4. 声帯が乾燥しやすい
  5. 瞬発力が発揮しづらい
  6. 誤嚥(ごえん)が起こりやすい

 

6つの症状をあげていますが

1つめの「声帯閉鎖不全」が原因となって
2~6つめの症状が起こるイメージです。

それぞれ説明していきます。

声帯閉鎖不全

声帯の溝が原因となり、

声帯をバランスよく閉じにくいため

発声時にも息が漏れる状態となります。

声帯は音程を調節するのにとても重要な部位であり、

声の大きさに関しても「声帯閉鎖」と「息を吹き込むバランス」が大きく関与しています。
※正確には共鳴腔でうまく響かせられるかも関係がありますが、本記事では省略します。

 

疲れやすい

声帯閉鎖不全のために、普通の人と比べて同じ声量をだすために使う息の量がどうしても多くなってしまいます。

そのため「声を出す」という行為そのものに
エネルギーを消費してしまうため疲れがたまりやすいです。

しかし現状の社会生活でのコミュニケーション手段は会話の占めるところが大きく

「声を出す」こと自体でエネルギーを大きく消費する声帯溝症は正直ぼくは生きづらいと思います。

 

嗄声(かすれ声)

声帯溝症の人は、
日常的にかすれ声で特徴的だったり、
そうでなかったとしてもかすれ声になりやすいです。

芸能人だと

  • スピードワゴン小沢さん
  • スリムクラブ真栄田さん
  • 椿鬼奴さん

が声帯溝症だとよく言われています。

 

声帯が乾燥しやすい

溝があるため声を出すときに触れる表面積が多くなります。

そのため声帯自体が乾燥しやすく声が枯れやすいです。

※友人と比べても、すぐ声がガラガラになると思っていたけど、声帯溝症も要因の一つみたいです。

 

瞬発力が発揮しづらい

声帯閉鎖不全の息漏れが原因で
「息止め」がしづらいです。

そのため瞬発的な力が出しにくく、
「運動能力」が発揮しにくいことがあります。

「息止め」に関しては、
重いものを持つときや押すときのことを
イメージしてもらうとわかりやすいかもしれません。

 

普段は無意識にやっていると思いますが、
全力でやるときは「ふっ!」とか「んっ!」とか
小さく声をだして瞬発力を発揮していると思います。

わからない人は壁を押してみてください。

 

誤嚥(ごえん)が起こりやすい

声帯は呼吸の時には開いて、発声の時には閉じて吐く息によって振動します。
食道は普段は閉じているため、食道に空気が入ることはありません。
物をのみこむ時には声帯は閉じて、その上から喉頭蓋が蓋をします。
そして食道入り口が開くため、食物は喉頭・気管に入ることなく食道へ入っていきます。

日本耳鼻咽喉科学会ホームページより引用

声帯閉鎖不全の声帯のすき間から
食べた物が、食道ではなく気道に入ってしまい、
肺炎などを引き起こすリスクがことがあるようです。

 

声帯溝症に対する考察

ものすごく納得する文章があったので
まず引用させていただきます。

5. 合併症
コミュニケーション障害からくる、精神的ストレスによるあらゆる病態が起こる。さらに運動能力の低下と進行すれば誤嚥による肺炎等感染。
難 聴に対する補聴器、視力障害に対するメガネなど感覚器input器官(聴・視覚)ではあたり前に行われている対策がこれまでなされていない。若年者におい て学校社会生活でメガネや補聴器を装着した場合、社会からの理解と対策がなされるが、声帯溝症の場合「声嗄れ」や「力が無い」などの症状への理解は得られ にくく、外見が正常なぶんその個人の客観的評価において友人、上司からの負の評価となる。

日本耳鼻咽喉科学会ホームページより引用

 

声が通りにくい⇒伝わりにくい

思い返せば、そういえば昔から大きな声は周りと比べると出なかったです。

声の通りも悪いし声量もないので、
スポーツではもっと声出せとかハキハキ喋れとか言われていた気がします。

ぼくの声に慣れていない方だと特に。

「え?なんて言ったの???」

とかいうことが多いですね。。。

小さい頃からそういう事が多かったです。

そういうことが積み重なって、

もしかしたら

どうせ伝わらないからと思い込んで

あまりしゃべろうという気にも

ならなくなってしまったのかもしれません。

※もしかすると僕がもともと内向型の性格よりの可能性もありますが、
これが原因で内向型が加速したのかも?

つめまる
つめまる
どちらが悪いということもないけれども辛いのはツライです

そして現代の日本社会構造だとそもそもとして、じつは声帯溝症なんだけど外見的影響はないから発見されないパターンが多いと思っています。

外見上ではわからない⇒発見(認知)されない⇒理解されない

外見上はわからないので、認知されない。

ご年配の方がなるパターンはけっこうあるのかもしれないけど、
若年性もしくは先天性の人が少ないんだろうと思います。

加齢でなる場合はおそらく「年だから~」と放置されるんだろうなぁ。

そのため世間的には圧倒的な少数派(マイノリティ)のため、発見認知されていかないのでしょう。

声帯溝症(声帯萎縮症)って言葉を、対面で言ってわかる人がぼくの周りには1人もいないと思う。

 

声帯溝症(声帯萎縮症)が認知されて、医療がすすんでほしい

声っていまの社会生活だとでものすごい
アイデンティティだと思ってます。

引用文のなかに
感覚器ではあたり前に行われている対策ってあるけどもこれには本当に同意です。

  • 目が悪い ⇒ メガネ・コンタクト
  • 耳が悪い ⇒ 補聴器
  • 声帯溝症新しい何かが必要

声帯溝症だと、音として相手の耳に伝わりづらくてどうしてもツライと感じてしまいます。

カラオケでも長時間は声帯閉鎖できないし、
息量も溝ではねるからゼッタイに音程にノイズ混ざるし、そもそも中音域のミドルボイスが安定しない。
※個人差があります。僕はカラオケ好きです。

話しがそれましたが

人間が健やかに成長していくためには
「自分自身で自己を嫌いにならないこと。」
がすごく大切な事だと僕は思っています。

声帯溝症だと外見上は正常なので、
それに対する配慮はありません。

たとえそれが子どもであってもです。

子どもか大人が
子ども」と「オトナ」を比較・指導する
場合は子どもが配慮されるでしょう。

しかし小学校などではどうでしょうか?
そのときは

子どもか大人(先生)が
子ども」と「子ども」を比較・指導する
場合はどうしても負の評価を受けます。

そんな評価を受け続けると
自分はダメなやつなんだ」と思い込み
自己肯定感が低くなっていきます。

そんな状態では人は健やかに成長していけないとぼくは思います。

そう簡単には
声帯溝症に対する「新しい何か」はできないと思うけど、せめて認知だけでも広がってほしいと切に願ってこの記事を書きました。

自分がそうであると
知らない」と「知っている」では
心の持ちようもおおきく違うと思うから。

小学校くらいの定期健診から、
経鼻内視鏡検査を導入して発見してくれないかなぁー。と思ってしまう今日このごろです。

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執筆時に参考にさせていただいた文献

難病情報センター 声帯溝症(平成21年度)
日本耳鼻咽喉科学会ホームページ
KOMPAS(Keio Hospital Information & Patient Assistance Service) 声帯の病気